第31回大阪府理学療法学術大会
大会長 千葉 一雄
(一般財団法人滋慶教育科学研究所)
Concept
本大会は、これまで理学療法の医学的研究を行う事業ならびに新人理学療法士が日々研鑚し、治療を重ね、その成果を発表する登竜門としての役割を担ってまいりました。
今回の学術大会の構想としましては、演者の皆さまの研究が業績に反映するために演題の中から優秀であった演題に賛辞を称える複数の表彰を設けるなどの取り組みを行います。また、府士会組織がブロック制度から市区町村士会制度へと再編成されるに伴い、ブロック推薦演題を廃止しますが、新たに査読者推薦演題を設け、優秀な演題を論文投稿につなげられるよう学術誌を発刊し、将来的には学術団体として社会的にも認められる組織を目指します。
Theme
「生涯学習」-課題の明確化-
Overview
第31回学術大会は先達者の功労を引き継ぎつつ、新たなグランドデザインを掲げて「生涯学習」をテーマに「課題の明確化」、「キャリアラダーとゴール」、「人財育成としての実践」、「その成果」など連続性をもたせて生涯学習のあるべき姿を一貫して学べるよう企画を致しました。
今回は、メインテーマである「生涯学習-課題の明確化-」に焦点を当て、各講師の方々の専門領域から臨床、組織運営、研究、教育、AI、人材育成など多方面からの切り口でご講演頂きます。教育講演と3本の特別講演を併せて聴講して頂くことで今回の大会の趣旨をご理解いただけると思っています。
特別講演には、大阪に縁の深い千住秀明氏(複十字病院)、吉尾雅春氏(千里リハビリテーション病院)らをお招きします。両氏は臨床を経て大学の教官に就かれ、臨床研究に専念されました。現在も臨床において専門領域を牽引する第一人者としてご活躍されています。お二人の豊富なマネジメントの経験から「臨床・研究・教育部門での人財育成における課題の明確化」をテーマにご講演頂きます。
また、若手リーダーからは、臨床の疑問を統計分析力や臨床研究力を活かしたベンチャー企業コンサルタントなど多彩な顔をお持ちである藤本修平氏(株式会社豊通オールライフ・京都大学大学院医学研究科 プロジェクト研究員)に「課題の明確化-AI時代に求められる“決める力”と“真”の力の研究力-」をテーマにご講演を頂きます。
一般演題も口述とポスターを数多く募集し、前回に引き続き学生の演題発表も企画しておりますので、会員、養成校の教員ならびに学生の皆さまからの活発なご討議を期待しています。
生涯学習センターと府士会の共同開催として多くの皆さまのニーズに応え、記念すべき大会を目指して準備をしております。是非、研修集会ならびに学術大会にご参加いただき、「臨床技能」と「理学療法学」を高めるための第一歩を共に踏み出しましょう。多くの皆さまのご参加を心よりお待ち申し上げます。